資金計画について
「理想のマイホーム」を優先した無理な予算組みに注意
自分のライフスタイルや好みに合わせて、自由に設計できるのが注文住宅の大きな魅力です。 「せっかく注文住宅を建てるのだから」という思いから、あれもこれもと希望を詰め込みたくなってしまうかもしれません。 ご家族と一緒に図面を眺めて議論することは楽しく、つい盛り上がってしまうのはよくあることです。 しかし、資金計画を立てる前に理想を描き過ぎてしまうのはあまりオススメできません。
大変な高額になってしまう
まず第一に、見積りを取ってみたら大変な高額になってしまう、という事態が考えられます。 返済能力を上回るような金額では、住宅ローンのような融資の審査が通らないことがありますし、仮に融資を受けられたとしても月々の返済はとても苦しいものになってしまいます。
そうなった場合、一度立てたプランを下方修正するのはかなり難しい、ということも覚えておきましょう。 先に描いた理想のプランを予算の都合で後から下方修正するのは、「引き算」の考え方です。 自分の理想の家を実現するための注文住宅なのに、手に入ると思っていた機能や設備を諦めるのは辛い決断です。 心理的に「損をした」ような気がしてしまい、せっかくの大きな買い物が台無しになってしまいます。
予算金額を定めてからプランや資金シミュレーションを考える
資金計画を考えるときは、先に自身の返済能力を考慮した予算金額を明確に定めるようにしましょう。 設定する予算によっては、設計の自由度は下がるかもしれません。しかし、始めから決められた範囲の中で立てた計画は修正も最低限で済むため、全体的にスムーズに進めることができるでしょう。 住宅ローンの月々の返済金額も無理のないものになるため、長期的な生活の幸福度や充実度もより高いものになります。
物件価格以外に「諸経費」も忘れずに計算しましょう
資金計画を立てる上で、まず物件価格と自己資金を基に、住宅ローンとして借りるお金を計算することが多いと思いますが、住宅を購入する際に「諸経費」を忘れてはいけません。
諸経費とは、物件価格以外にかかってくる費用のことです。新築なら物件価格の5~10%ほどがかかるとされています。主な内訳としては、建物の購入や建築の申請費や各種税金、手数料が挙げられます。 どこまで諸経費に含めるのか難しいところですが、引っ越し代やご近所への挨拶回りの粗品代など費用がかかります。 以上を踏まえると、物件価格だけを見て判断するのは注意が必要です。